二人のロードバイク乗りのお客様がMTBに興味を持ってくれました。試乗車を貸して一緒に遊んで上手い具合に｢MTBほしいほしい病｣に感染させましたが、なかなか予算が厳しい…　｢じゃあこんなのどうです？｣と当店デモバイクをお勧めしたら御成約を頂けました。毎度ありがとうございます。
というわけで今日と明日の日記では売却する二台のデモ車を紹介します。

一台はScottのMTB｢Spark RC900 WC｣です。お客様Iさんに乗って頂きます。
え？ ｢そんな試乗車、じて吉にあったっけ？」って思うでしょう。そうなんです。このMTB、ここ3年半のあいだフレームの状態で倉庫に眠っていたのです。高級車なのに勿体ない…
実は私、ここ最近MTBで山を走るときはEバイクばかり乗っています。この｢Spark｣から高級パーツを剥ぎ取って自分のEバイクに付け替え、フレームは放置していました。こんな高性能フレームなのに寝かせておくなんて勿体ない。Iさんに乗って頂くほうがバイクも幸せです。というわけで綺麗に組み直しました。

2019年モデルのSparkの上級グレードです。”World Cup”のサブネームが示すとおり、上級カテゴリのXCレースで使っても通用するスペックを備えています。カーボンフレームはフロントシングルギア専用設計。サスペンションは前後ともこのバイク専用設計。コンポは｢SRAM/Eagle XX1｣。上の写真の状態で実測車重10.3kg、軽いです。
｢スパーク｣シリーズは既にフルモデルチェンジしてこのモデルは旧型になってしまいましたが、まだまだ充分な戦闘能力を持ったMTBです。

私がこのSparkに真面目に乗っていた期間は正味二年ほどと短いのですが、思い出深いライドを挙げるとすると｢大弛峠～木賊峠｣と｢甲子林道｣の二つのキャンプツーリングです。

大弛峠キャンプツーリング(2019/6)では、この軽い車体のおかげで超級峠登頂と野営を楽しめました。二日目にガレガレの下りで転倒して怪我しましたが、何とかクルマのデポ地まで連れ帰ってくれた頼もしい奴です。

甲子林道キャンプツーリング(2019/8)では、この軽い車体のおかげで酷暑と激坂を乗り越えて野営を楽しめました。二日目は乗車困難な廃道と水不足で難儀しましたが、何とかクルマのデポ地まで連れ帰ってくれた頼もしい奴です。

今度のオーナーのIさんはヒルクライム大好きのM系ローディです。私よりもこのハイスペックMTBを乗りこなしてくれるでしょう。性能を存分に引き出してください。