23/07/28

トンボの山を走る②

【昨日の日記の続き】

日が暮れる前に夕食を終えられました。この夜はビールは1本で我慢。
この峠は獣のざわめきが多くてなかなか落ち着いて眠れませんでした。夕方は木の上で猿がバサバサ・ギャーギャー。夜は周辺のクマザサの中で何か(たぶん鹿)がずっとガサガサ。空は何か(たぶんフクロウ)がパタパタ。スマホもワンセグテレビも電波が微弱で何もすることが無いので結局眠っちゃったんですけどね。

翌朝は4:30起床。日の出を見ながら朝食。水の残量が心配で朝のコーヒーは我慢。7時前に再スタート。

帝釈山林道、栃木側は荒れ気味でした。こぶし大の石がゴロゴロ、砂利はフカフカ。「これは転んだら痛いぞ」と慎重に下ります。
展望ポイントは殆んど無いけど景色を見る余裕もありません。

トンボの数が凄い。私がドカドカと下ってゆくと、路上にびっしり停まっているトンボ達が一斉に飛び立つのです。トンボが顔面にバチバチ当たります。トンボは食べたくないので口をしっかり閉じて走らなければなりません。トンボ達の歓待を受けながらのダウンヒルが10km以上も続きました。

トンボの山を無事に降りて川俣桧枝岐林道との分岐でちょっと迷いました。左に行けばクルマのデポ地まで4km足らず。右に行けば川俣ダム~黒部ダムとグルっと迂回して40kmか… 時刻はまだ8時前です。よし!もっと走ろう!と右の川俣桧枝岐林道へ。

川俣桧枝岐林道も初めて走りました。勾配の少ないフラットダートでちょっと湿っぽい路面が続きます。左手に川俣湖を見下ろしながら林道終点を目指します。

貯水率の低い川俣湖です。夏の野営ツーリングでは、一日ぶりに人里に降りて自販機を見つけるとホッとします。炭酸飲料が美味い!

9:50 バッテリ残20%に(111km地点・獲得標高1947m)。最後に高低差400mほど登ってゴールなんだけど、バッテリ足りるかな?

黒部ダムからK23を左に逸れて、このルート最後の登り「黒部西川林道」へ。ゴールまで距離10km・獲得標高400mです。このEバイクはバッテリ残20%からの航続距離が不安定なのでEcoモードアシストでビクビクしながら登ります。
しかしゴールまで残り1.5kmの地点でプツンとバッテリが切れアシスト終了。惜しかった… 最後の登り1.5kmは自力で漕ぎます。これがキツかった… アシストの切れたE-MTBって本当に重いんです… 10:30にゴール。

楽しい二日間でした。ロングダートで非日常感を満喫しました。山と水と生き物たちとEバイクに感謝です。さて次は何処に行こうかな?

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