もうひとつギア比ネタです。
入荷が待たれていたシマノのパーツがようやく入ってきました。ロードバイク系12速スプロケット「CS-HG710-12」です。注目は「ローギア36T」です。
今までシマノ12速スプロケは、デュラエースでもアルテグラでも”105″でも「11-30T」と「11-34T」の2種類しか選択肢がありませんでした。そこで「もうちょっとワイドレシオが欲しいよ。楽に登りたいよ」という方のためにこの「11-36T」が追加です。
さっそくお客様Hさんが買ってくださいました(HさんはDi2″105″R7100系ユーザー)。「良い感じだよ。11-34Tスプロケからの入れ替えならチェーン延ばさなくても済むよ」とレポートくださいました。毎度ありがとうございます。
しかしこの「CS-HG710-12」11-36T、ちょっと問題があります。シマノのアナウンスではR7100系”105″にしか対応しないとのこと。R9200系デュラエースとR8100系アルテグラではキャパシティオーバーだそうです。”105″でしか使えないとなると需要半減です…
本当に使えないのかな? 当店デモバイクのScott/Addict(R9200系デュラエース)で試してみました。
使えました! チェーンを1コマ延ばして「インナー&トップ」を封印すれば動きます。「アウター&ロー」でも問題なしです。
(ただしシマノは「互換しない」とアナウンスしているので、デュラエース&アルテグラユーザーの方の御使用は自己責任でお願いします。車種やフロントギア歯数によってはローギアとガイドプーリーの間隔が取れない場合も想定されます)
ロードバイクってホンの10年くらい前までは「スプロケが大きいとカッコ悪い」「チェーンリングが小さいとカッコ悪い」「サドル~ハンドル落差が少ないとカッコ悪い」「シートポストの突き出しが少ないとカッコ悪い」「ステムが短いとカッコ悪い」なんていう意味不明な美的価値観がまかり通っていたんです。そんな古い価値観が忘れ去られ、ロードバイクを自分に合わせて自由にセッティングできる世界になってくれてとても嬉しい! …と、ユルめギア比・ユルめライポジで乗るじて吉は感じます。
「CS-HG710-12」は当店価格¥9,520です。シマノ2×12速ロードバイクユーザーの方は是非どうぞ。