23/05/26

30万円の手組み、8千円の手組み

ホイールの手組み案件が2つ続きました。両極端な手組みホイールなのでちょっと紹介しましょう。


こちらはお客様Aさんに御依頼いただいたホイールです。径が異なりますが間違いではありません。これで1台分です。Aさんのリカンベントで使います。左が前輪20インチ、右が後輪700cです。なお、このタイヤ・スプロケ・ディスクローターが付かない状態でお値段30.6万円です。

何でそんなに高価いのかって? ハブが特別なんです。GOKISOのハブで組みました。前後ハブだけで27万円もします。
GOKISOが売れたのは久し振りです。完組みホイールは何度か売れたGOKISOですが、ハブから手組みしたのはこれが初めてです。毎度ありがとうございます。
前輪はリムがVelocity、スポークが星の14番。後輪はリムがDT-Swiss、スポークがDT-SwissのCompetition。前後とも32Hの3交差、耐久性重視で組みました。

Aさんのリカンベントに履かせるとこんな感じ。カウルの下からGOKISOハブをチラ見せです。
「走行中に脚を止めたときの惰性での進み具合が違う」と感想を頂きました。私もGOKISOホイールで走るときは同じことを感じます。
横風の心配が無い日にたくさん走ってください。


こちらは電動アシスト子乗せママチャリの後輪です。
「車体がグラグラする」とのことで持ち込まれ、見ると後輪スポークが折れまくっていました(下写真の状態)。ここまで折れると「折れたところだけ補修」では済みません。鉄は疲労が蓄積するので残っているスポークもすぐに折れるでしょう。というわけでスポーク全交換です。

鉄の13番で組みました。修理費は¥7,960です。後輪は当分のあいだ大丈夫ですが、前輪もときどきチェックして危険な状態になる前にお持ちください。

組み立て作業はだいたい同じなのですが、使用パーツも履かせる自転車もお値段も全然違う二組の手組みホイールでした。

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