昨日の日記で紹介したデモバイク「ANCHOR/CX6D」は、あえて油圧式ディスクブレーキでなく機械式ディスクブレーキ(以下”メカディスク”と略)を積んでいます。いろんなメカディスクのキャリパーをテストするためです。
御存知の通り、現在のロードバイクはディスクブレーキが主流です。ハイエンドから最廉価グレードまでディスクブレーキを積んでいます。
20万円を超える中級グレードバイクからは良く効く油圧ディスクブレーキを積んだ車種が多くなります。しかし20万円未満の入門グレードバイクの多くはメカディスクです。はっきり言ってメカディスクは効きが悪いです。メカディスク搭載車は売るのを躊躇ってしまうほどです。
私が油圧ディスクの効きに慣れてしまった為か、私のブレーキに対する評価が辛すぎるのか、はたまた「高価い自転車を売りたい」という私の潜在意識からか分かりませんが、メカディスク搭載の入門グレードロードバイクは売ろうという気にならず、あまり店頭在庫していません。以前は「このブレーキで納車しちゃダメだろ」というバイクのブレーキキャリパーを無償でシマノ製に交換することもしていました。
しかしそんなことばかり言ってられません。「ロードバイクが欲しいけど20万円以上は出せない」という方も多いですから。そんなお客様方に「良く効くメカディスク」の提案を用意しなければなりません。というわけでデモ車CX6Dで幾つものブレーキキャリパーを試してきました。
今日と明日の日記ではテストした3つのメカディスク製品と、メカディスクの効きを向上させるポイントを紹介します。
(※ブレーキの”効き”は人によってフィーリングが異なります。以下に記すのはあくまでも私の主観です)
① Growtac/Equal
定価¥33,220(前後)、フラットマウント、片押し2ポッド、シマノ互換パッド
多くのショップやユーザーが非常に高く評価しているメカディスクです。「油圧ディスクに匹敵する効き」と絶賛する声多数。しかし私のCX6Dでの評価はイマイチで、油圧ディスクを100点とするとこのGrowtacは50点てところ。何故だ? 俺のセッティングが下手なのか? メタルパッド(シマノ製)に換えたら効きが若干向上しました。
調整(パッドの突き出し量、パッドの左右バランス、ケーブルの張り)のしやすさは素晴らしいです。価格がちょっと高い。
② AVID/BB7
定価¥25,800(前後)、ポストマウント、片押し2ポッド
これは効きが素晴らしい。油圧ディスクを100点とするとBB7は80点です。しかし致命的な欠点があります。続きは明日の日記で…