ちょっと厄介な異音対応を3件紹介します。

一件目はお客様CさんのSpecialized/Epic。走行中、ミシミシと音がします。
これは難しかった…　BBベアリングを打ち換えたのですが異音が消えなくて、何度も｢対処～テスト走行｣を繰り返しました。考え付くあらゆる箇所（クランク、チェーンリング、ペダル、シートポスト、サドル、リアサスのリンク、スルーアクスルボルト、ハンドルクランプ、ステムクランプ、ヘッドセット、スプロケなど）を増し締めしたら異音が消えた…　結局、原因は掴めませんでしたが異音は直ったと思います!

二件目は私のS-Works Roubaix。走行中、ミシミシと音がします。
異音は半年前から鳴っており、原因は分かっていたのですが「走行性能には影響しないから直さなくて良いや…」と放置しておりました。しかし登坂中にギシギシと酷く鳴ってイライラするのでちゃんと直しました。
原因はシートポストです。試乗車として長年使い、シートポストを何度も上げ下げしているうちにフレームとシートポストの隙間に遊びが出来てミシミシ音が鳴ってしまうのです。クランプボルトをキツめに締めても異音は消えません。

これは写真のようにシートポストに薄いアルミのシムを貼って対処しました。厚さわずか0.3mmの薄いシムですが異音はピタッと消えました。

三件目はお客様MさんのSpecialized/Tarmac。走行中、ミシミシと音がするそうです。
これはまだ診断中です。今朝、距離40kmほどを走ってきたのですが私には異音が聞こえなかったのです。｢異音が消えない｣のも困るけど｢異音が(私には)聞こえない｣というケースも多々あり困っちゃいます…　しかしお客様にははっきりと異音が聞こえたのですから必ず原因はあるはずです。私が走るときとお客様が走るときの違いは何か?　そこから検証してみましょう。

異音対処は難しいなぁ…