昨日は厚木でスペシャライズドの新製品説明会でした。
そこでスペシャライズドが「この新型バイクは市場を席捲できる!」と力説していたのが写真のロードバイク「CREO」です。一見すると普通のカーボンロードに見えますが、これは電動アシスト自転車です。他社がMTBやクロスバイクから日本のeバイク市場に参入してきたのに対し、スペシャはロードバイクから攻めてきました。来年4月に発売予定です。
確かにこれは凄い… 他社のeバイクの数歩先をいってる… 電アシに見えない外観。12.3kgという(eバイクとしては)圧倒的に軽い車重。航続距離130km(エコモード)。スペシャ専用設計の小型モーター。バッテリも小型・軽量。充電時間も短い(2.6時間)。
だけどね…このCREOがeバイク市場を席捲するか? っていうと微妙です… 説明会では殆んど触れてませんでしたが、電動アシストはやっぱり時速24km/hで止まっちゃうんですよ。ロードバイクで平地巡航24km/h以下で走る人なんか殆んどいないでしょ。25km/h以上のロードバイク常用速度域ではただの重いスポーツ自転車と化してしまうのです。そして値段も凄い。上級グレードのS-Works(写真上)は予定価格165万円、普及グレードの「CREO Comp」(写真下)でも82万円です。長い峠道でも時速20km以上で登り続けられる登坂性能は魅力ですが、登り坂での優位性を得るためだけに100万円の自転車を買うお金持ちがはたしてどれだけいるか? っていうと疑問です。
しかしスペシャライズドがeバイク技術開発で他社よりも先駆けているのは分かりました。この調子で開発を進め、更にモーターを小型化し、車重10kgを切り、価格が50万円を切るeバイクロードを出して欲しい! そのときは日本のeバイクロードはスペシャライズドで埋め尽くされるでしょう。