先月からの私の日記は殆んどがディスクブレーキバイクに関係している内容でした。MTBはもちろん、ロードバイクもクロスバイクもディスクブレーキが当たり前の時代です。しかし油圧ディスクブレーキについてはまだよく理解されていない部分も多くあります。今日と明日の日記ではそれらを説明します。
【ブレーキパッド点検】
油圧ディスクブレーキは基本的にはメンテナンスフリーです。ブレーキパッドが減ってもブレーキレバーの引きしろ調整が不要だからです。しかしお客様方にもときどき点検して頂きたい箇所もあります。ブレーキパッドの残量チェックです。
前述のように油圧ディスクはパッドが減ってもレバーの引きしろが変わらないので、交換が必要なくらいパッドが擦り減っても乗り手が気付きにくいのです。写真上は私のバイクのブレーキパッド。右が新品、左が使用後です。これはほぼ限界まで使った状態。これ以上使うとパッドのリターンスプリングがディスクローターに触れてしまうでしょう。制動に影響するし危険です。
私は砂利道や悪天候の中を走る機会が多いので走行距離3千kmくらいで交換時期が来ました。普通のディスクロードなら4~5千kmくらいは持つでしょう。このくらい走ったらブレーキキャリパーを上から覗いて(写真下)パッドの厚みをチェックし、すり減っていたら交換です。オイルの交換はオーバーホールのタイミングで良いでしょう。
パッド交換・オイル交換・エア抜き作業はショップに任せましょう。