初の「11月開催」となった今回のSDA王滝。路面状況・天候・気温・コース変更など不安要素が満載でしたが「冬王滝なんてこれきりかもしれない」と思うと走りたくなり、お休みを頂いて行って参りました。今回の旅の相棒はお客様Nさんです。
SDA王滝は「ワンウェイ100kmのダートが走れるMTBレース」というのがウリのイベントですが、今回は山の上の気温と積雪状況を考慮して「18kmの周回コースを5周」というレースになってしまいました。残念… しかも「5時間以内に3周回らねば足切り」というキツい制限時間が課せられました。この時点で私の中では「完走タイム云々」ではなく「俺は何周走れるか?」がテーマになりました…
昨日の朝はスタート地点も氷点下8度、猛烈に寒い、まだ暗い、参加者少ない、スタートぎりぎりまで焚き火にあたる参加者達、6時スタート! う~寒い、登坂で早く暖まろう、だけど登坂は辛いよ、どんどん抜かれる、気にしない気にしない…
積雪区間は一寸だけだと思っていたのですが、18km周回の半分くらいは雪でした。怖かった。タイヤがグリップしない→エア圧 落とす→グリップしない→エア圧 落とす→グリップしない→転ぶ。私は降りて押してばかりでした。
2周目、小雪が降り出す。雪と泥が自転車を覆ってゆき、それが凍ってサスの動きが変になる。水が飲めない、ハイドレーションも凍った。路面の雪は踏み固められてツルツル滑る。しかし赤いゼッケンの別格ライダー達は凄いスピードで追い抜いてゆく。
結局、私は2周しか出来ませんでした。は~良かった終わった終わった! もうこりごりだよ! …だけどなんか楽しかった。それに清々しい気分だ。なのに何だかモヤモヤするぞ… よし!また来よう!王滝! この変な気持ち、走った人には解ってもらえると思います。