「ドロップハンドル車で舗装路も砂利道も走ってロングツーリングを楽しむ」という方は少数派ながらも以前からおられました。このマイノリティの皆さんは旧来からのスポルティーフやシクロクロスバイクなどを使ってツーリングを楽しんでいました。しかし近年「グラベルロード」というジャンルの車種が増え、ディスクブレーキが一般化し、ダート用タイヤやワイドレシオギアやバイクパッキング用品の選択肢が増えたことで、グラベルロード人口はいっきに増えました。やはりロードバイクとMTBの中間的な自転車を求める人は多かったのです。
砂利道も走れて、軽くて登りがラクで、ブレーキが強力で、ロングライドに適したライディングポジションが取れて、長時間走行に耐えられる乗り心地で、輪行パッキングもスムーズに出来る。そんな欲張りな要求を満たしてくれるのが「グラベルロード」です。ロードバイクほど速くは走れないし、MTBほど悪路に強くもないけれど、それぞれの良いとこ取り、長所と短所を適度にバランスさせた自転車です。
先週の日曜日はお客様3名が山梨県の大菩薩峠にグラベルロードで挑んできました(写真)。深い雪に阻まれて、峠を越えて東側に抜けることは成らなかったそうですが、絶景と輪行を楽しんできたようです。
ロードバイクの入れない領域に踏み込み、新しい楽しみ方を教えてくれる「グラベルロード」というジャンル。私も今年はグラベルロードを乗りたおしてみたいと思っています。