クロスバイクかMTBのように見える自転車ですが、実はこのバイクはシクロクロス車のフレームをベースに作っています。Meridaのフレーム「CycloCross500」をお買い上げ頂きました。
シクロクロスレーサーをターゲットに安価で売っているアルミフレームですが、オーナーのYさんはこれにMTB用コンポ・MTB用ホイール・フラットバーハンドルを付けてツーリングに使います。駆動系・ブレーキ系・ホイールともシマノの新型XT、クランクとフロントディレーラーのみシマノ”105″、タイヤは700×38cの太めセミスリック。スプロケだけはXTRグレード(3万円もする)を入れました。Yさんの拘りポイントです。
シートポストにはMTBライダーが使う可変ポストを付けました。Yさんはこのバイクでどんなところでも走るつもりです。舗装路・砂利道はもちろん、押し・担ぎを伴う険しい道にも分け入り、「パスハンター的に使いたい」とのことです。”パスハンター”というキーワードで分かるようにYさんはベテランサイクリストです。
舗装路はロードバイクほど速く走れず、ダートではMTBほど楽に走れないので、一見すると中途半端な自転車に感じますが、Yさんの用途からすればベストなバランスの自転車なのです。担ぎ・輪行・登坂では10kgを切る車重が活き、ダートの下りや悪天候では強力なブレーキが活き、舗装路巡航ではシクロクロスレーサーの軽快なフレームが活きるでしょう。日本中、どんな道でも走り回ってください。