Specializedの展示会場で異質な雰囲気を放っていたブースを紹介します。「アドベンチャー」というカテゴリです。自転車に速さを追い求めるのでなく、大自然を相手に冒険的な旅を楽しむことをテーマとしたジャンルです。昨日の日記で紹介した「Venge ViAS」とは全く逆のベクトルを向いていますが、「自転車で前に向かって進み続けることに挑戦する」という点では一致しています。
“Innovate or Die”(革新か死か)を掲げて、常にレースで勝つことを狙って技術革新を続けるスペシャライズドらしくないカテゴリだと感じますが、これらのバイクも保守的な造りに留めず先進技術を採り入れており、やっぱりスペシャのバイクです。
写真上はグラベルロード「Diverge」(ディヴァージュ)。振動吸収性に優れたフレームは35cまでの太めタイヤが履け、ディスクブレーキを装備し、ダボ穴も開いてます。砂利道を含むロングライドで軽快に走ることを目的としたバイクです。
写真中はNewモデル「Awol」(エイウォル)。”AWOL”とは軍隊用語で「敵前逃亡」を意味します。見ての通りロングツーリング用バイクです。クロモリフレームに前後キャリア、フェンダー、ディスクブレーキを装備。タイヤは700×45cの太めセミスリック。写真の上級機種はハブダイナモで前後ライトを照らし、ステム上にUSBポートまで装備しています。
写真下は昨年から人気の「FatBoy」。26″×4.6インチのファットタイヤでどんな道でも突き進みます。重いけど… 今期はラインナップが増えて、カーボンフレームのモデルやフロントサスペンション付きのモデルも選べます。
個人的にはカーボンバイク「Roubaix」やクロスバイク「Sirrus」のディスクブレーキモデル、入門用MTB「Pitch」、シクロクロスレーサー「Crux」などでも使い方次第で「アドベンチャー」できると思っています。もうすぐ夏休み、スペシャライズドの「アドベンチャーバイク」で冒険の旅に出て下さい!