15/05/15

象が踏んでも割れない

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その昔、じて吉は小学校のバザーで「象が踏んでも割れない筆箱」というものを買いました。もちろんチビッ子じて吉は家に帰ってからその筆箱を思いっきり踏みつけましたよ。踏むでしょ!? 子供なら!! 「象が踏んでも割れない筆箱」はバキャッ!と鋭い音を立てて割れました…
さて先日、お客様IさんはMTB用カーボンホイール「Roval/Control SL」をクルマで踏み潰しました。買えば20万円以上するホイールです。Iさんに「筆箱を踏みたいお子ちゃま心理」が働いたのではなく、ただ単にオッチョコチョイなだけだと思いますが、ロヴァールのホイールは見事に壊れました。マツダのSUV車で轢き潰したので象が踏んだのと同じくらいの荷重が掛かったでしょう。
しかしここからが「象が踏んでも割れない筆箱」とは違います。DT-Swiss製スポークが3本折れて激しく振れていますが、カーボンリムとハブは無事なようです。リムには引っ掻き傷ができたもののカーボンの破断は見られず、ハブ軸も真っ直ぐです。「これなら修復可能」とスポークを取り寄せて修理した結果、元通り振れの無いホイールになりました。XTRのローターが若干歪んでいるようですが修正しながら使いましょう。
今さらながらMTB用カーボンホイールの堅牢さと柔軟性を見せつけられた気がします。当然ですが、ロヴァールのパンフレットには「象が踏んでも割れないホイール」とは書いてありません。

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