昨日に続いてチェーンネタをもう一つ…
先日、お客様Kさんのロードバイクのオーバーホールを承りました。Kさんはそれなりの距離を走り込むお客様で、4年近く前に自転車を御購入くださってから一度もオーバーホールしていなかったので「そろそろドック入りさせた方が良いですよ」と声を掛けたのです。
当店は1回目のO.H.は工賃無料(パーツ代のみ御負担頂きます)なので、チェーン・BB・ケーブル・バーテープといった消耗品を交換しても1万円ほどでO.H.できますが、今回Kさんのバイクは5千円ほど余分に費用が掛かりました。フロントギアのチェーンリングも交換したのです。1回目のO.H.でチェーンリングまで交換したのは初めてです。
4年近く走ったKさんのバイクのチェーンは殆んど限界まで伸びており、変速性能がかなり悪くなっていました。伸びたチェーンを無理に使い続けると、チェーンリングやカセットスプロケットの歯まで摩耗を早めてしまい、かえって余分な費用が発生するのです。今回はスプロケは交換せずに済みましたが、チェーンリングは交換しました。写真の2枚重ねたチェーンリングのうち、手前が擦り減ったもの、奥が新品です。
チェーン交換の目安は走行4~5千キロです。伸びたチェーンは駆動系のパワー効率を悪化させ、変速性能を落とし、異音を高め、他のパーツまで擦り減らし、そして最後は走行中にチェーンが切れます。良いことありません。定期的な交換をお勧めします。