シマノは現在、3種類のシフトインナーワイヤーを販売しています。一番安価なものはスチール製(\100)、次にステンレス製(\520)、そして最上級がステンレス製にPTFEコーティングしたもの(\1,090)です。シフトワイヤーは定期的に交換が必要な消耗品ですが、その価格には10倍以上の差があります。どう違うのでしょうか?
PTFEとは「テフロン」の名で知られるフッ素樹脂のことです。つまりシマノの最上級シフトワイヤーはテフロン加工されたステンレスワイヤーで、アウターワイヤーとの摩擦抵抗を減らして動きが滑らかで錆びにくいのが特徴です。百円のスチール製は錆に弱く、錆びるとアウターワイヤーの中で動かなくなります。
じて吉のお薦めは、通常のステンレス製ワイヤーにシマノ/SIS-SP41シリコングリスを薄くすり込んで使うものです。これをアウターワイヤーとともに定期的に交換するのが機械的にも経済的にも効果が高いと思います。
写真のGiant/TCRは今回、シフトワイヤーもブレーキワイヤーもPTFEコーティングのキットで交換依頼を頂きました。合計\5,000もするキットですが、変速・制動とも軽い操作感が期待できます。オレンジ色のアウターワイヤーも個性的ですね。