5年間、自転車屋を営んでみて… 一言で言うと「貧乏暇なし」でした。自分で商売を始めてみてこの言葉の意味が初めて分かりました。サラリーマンのときは「暇がないほど働けば貧乏にはならないだろ」と考えますが、自転車屋は「貧乏暇なし」でした。
お店では私がいつも忙しそうにしているので多くのお客様に「儲かってるね~」とからかわれますが、断言します。自転車屋は儲かりません。月々の支払いと在庫品の量に頭を悩ませる毎日です。
先輩店長の皆さんに「自転車屋って忙しいけど儲かりませんね…」とボヤくと、皆さんニヤッと笑って「そうだろぅ、儲からないんだよ、君が甘い汁を吸えるのはまだまだ先だよ」という顔になります。ですからこの自転車ブームに乗って「一発当てたい」という人がいたら「止めた方が良いですよ」と私は言うでしょう。
しかしもう一つ断言できます。自転車屋は楽しいですよ!