和服の着こなしのことではありません。ロードバイクのブレーキの取り回しのことです。
写真のGiant/FCR1は、今回、コンポーネントを総入れ替えしたのですが、オーナーのSさんはブレーキワイヤーの取り回しについて「左前、右後ろで」と御指定されました。たまに納車前などに同じように御指示を頂きますが、珍しいケースです。国内で販売される自転車は殆んどが「右前、左後ろ」の状態で組まれています。JIS規格で定められていることや、車両左側通行であることが理由のようですが、欧米では逆の「左前、右後ろ」が一般的です。ブレーキキャリパーやフレームのワイヤー受けも「左前、右後ろ」の状態のときに自然にワイヤリングされるように設計されています。
じて吉は「右前、左後ろ」です。右利きなので、ドリンクを飲んだり写真を撮ったりして右手を離したとき「左後ろ」のほうが安全です。それに今さら「左前」は運転できません。
法規で定められている訳では無いし、どちらの取り回しでも機械的に不具合は起きませんので、皆さんのお好みで左右を選んで下さい。