ここ最近、利用者が急増している携帯電動ポンプとTPUチューブですが、その両方を使う方に注意喚起です。
先々週、お客様Iさんは600kmブルべに出走していたのですがリタイアを余儀なくされました。パンクしてしまったのです。
Iさんはベテランなのでパンク修理はお手のものですが、エア充填の際に携帯電動ポンプを使ったのが間違いでした。チューブのバルブが下写真のようにフニャフニャに溶けてしまったのです。
Iさんの使うチューブは最近流行りのTPUチューブです。TPUチューブは軽量化のためにバルブが樹脂製となっています。この樹脂製バルブが熱に弱いため、電動ポンプの熱で溶け、チューブの内圧で膨らんでしまうのです。
このトラブル、修理が非常に厄介です。樹脂製バルブがホイール(リム)の内部でも溶けて膨らんで、バルブが抜けなくなってしまうのです。
溶けたバルブを少しずつ切りながらホイールの穴をほじくって、ほぼ一日がかりで樹脂バルブの残骸(下写真の黒い破片)を取り出しました(この根気のいる作業をしたのはじて吉ママだけど…)
熱対策のため、最近の携帯電動ポンプは延長ホースを装備しているそうです。
携帯電動ポンプとTPUチューブ、両方を使う方は注意して下さい。