24/05/27

検証 Wheeltop/EDS

新型電動コンポ「Wheeltop/EDS」をデモ車に組み付けてから1ヶ月ほど経ちました。この間、ロングライドや山岳キャンプツーリングなどで使ってみていろいろ分かりました。使用感をレポートします。コンポ載せ替えを御検討の方の参考になれば幸いです。
なお当店EDSデモ車の仕様は以下の通りです。
・バイク:Cannondale/TopStone Carbon
・クランク:Cannondale/ONE(46-30T)
・スプロケ:SRAM/Rival 12s(10-36T)
・フリーハブ:DT-Swiss/350

【変速性能】
私は別のバイクでシマノDi2(9200系Dura-Ace)とSRAM/eTap(Force)も使っており、これらとの比較になるのですが「変速性能は充分、操作感も良好(自分の使い方なら)」という感想です。
ちゃんとセッティングしておけば正確に変速します。動作する速さも違和感無いです(変速スピードは「レースモード」に設定)。変速スイッチも操作しやすいと思います。

【バッテリの持ち(リアディレーラー)】
電費はイマイチです。私の使い方(私は変速操作がかなり多め)だと距離300km持ちません(シマノ/Di2なら1,000km以上、SRAM/eTapでも500km以上は持つ)。これはちょっと困る。変速スピード設定を電力消費の多い「レースモード」にしているのが原因かもしれません。省エネの「カジュアルモード」に設定し直して試してみます。

【後輪の脱着】
後輪が脱着し難いです。リアディレーラーのパンタグラフが手動では動かないためです。コツをつかめば脱着できるようになりますが、チェーンを手でつまむので指が汚れます。

【アプリが英語】
スマホのアプリをセッティング・バッテリ残量確認・ファームウェアアップデートなどで頻繁に使うのですが、このアプリが日本語対応していません。これはちょっと困る。早急な日本語対応を望みます。

【その他】
・油圧ディスクブレーキは効き・タッチとも充分
・ワイヤレスの通信も安定している
・リアディレーラーのセッティングがちょっと面倒

いろいろ難癖つけましたがこのEDSのいちばんの利点は、段数やメーカー間の制限なく多くの自転車を電動シフト化してくれることにあります。しかも低価格で。
ブルべのような長距離ライドをしない方ならさほど問題なく使えるでしょう。Wheeltop社には更なる熟成を望みます。
引き続き、当店デモ車でテストしてゆきます。試乗ご希望の方は御予約ください。
お店にはディスクブレーキ版のキットを2セット在庫しております。載せ替え御希望の方は是非どうぞ。

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