一昨日の日記で紹介したTPUチューブは「新素材」「すごく高かったけどちょっと安くなった」「効果アリ」という点で注目でしたが、今日紹介するパーツもそんな製品です。「3Dプリントサドル」と呼ばれる次世代サドルです。「fizik / Argo Adaptive R3」が入荷しております。¥39,800(税込み当店価格)です。
実はこのサドルは1年前から私も使っています。長期レポートも交えて紹介します。
【新素材】
通常のウレタンパッドやGELパッドを使うサドルと違い、「3Dプリントサドル」は液状ポリマーを3Dプリント加工して作る複雑なハニカム構造となっています。お尻の坐骨があたる”点”だけが痛くならないようになるべく均一に凹み、お尻にかかる力が分散されるように考えられた構造です。これにより長時間乗車で痛くなりにくい効果が得られます。
私も3Dプリントサドルを数年間使ってその効果を体感しました。お客様の多くも効果が感じられるようで、3Dプリントサドルは顧客満足度がとても高い商品です。
【ちょっと安い】
しかし3Dプリントサドルは価格が高い! サドルメーカー各社から数種類のものが発売されていますがどれも5~7万円するものばかりです。
そこで今回入荷したフィジークの「アダプティブR3」です。当店価格は4万円弱。サドルとしてはまだ高いほうですが他社の3Dプリントサドルよりちょっと安くなっています。
【効果】
私は3Dプリントサドルは「Specialized/ミラー」と今日紹介する「fizik/アダプティブR3」の2つを使っています。「ミラー」は3年前から、「アダプティブR3」は昨年春から使い始めました。どちらのサドルも3Dプリントパッドは「Carbon3D」という企業の技術を使って作られています。なので「座り心地も同じだろう」と思っていたのですが結構違いました。「アダプティブR3」のほうがちょっと硬いです。これはおそらくサドルベースの硬さが影響しているのかと思われます。
最初はちょっと硬かった「アダプティブR3」ですが今は良い感じです。ベースがヘタって撓りが出たのか、私のお尻が慣れてしまったのか分かりませんが、3Dプリントサドルの良さを感じながら乗れています。今のところ3Dプリントパッドにヘタリや痛みは起きていません。ロングライドで快適です。
しかし「お尻が全然痛くない」のでは無く、「坐骨の痛みが緩和される」「痛み始めるのを遅らせられる」という効果に限定されます。サドル高とサドル前後位置をしっかり出してレーパンを履いて乗るのが前提でしょう。
なお3Dプリントサドルはシャモアクリームや日焼け止めが付かないように使用してください。ポリマー素材が変質してしまいます。
私の「アダプティブR3」は貸し出し可能です。御希望の方は御予約ください(現在はお客様に貸し出し中)(交換作業は御自分で行って下さい)。
ちょっと高いけどそれなりの効果が見込める「fizik/アダプティブR3」、是非どうぞ。