素敵な旅人がお店に立ち寄ってくれたので紹介します。スイス人のファネットさんです。
世界中を自転車で旅する正真正銘の「ツアラー」です。自転車旅のほかにバックパック旅も含めると、今まで40カ国以上を旅したそうです。
日本にはこの三月に来日しました。約三ヶ月間、一人で日本中を走っていたそうです。軌跡を記した日本地図を見せてくれました。北は北海道 宗谷岬から南は鹿児島 佐多岬まで、本当に日本中を走りまくっていたようです。日本での走行距離は5千km以上になります。
当店にはお客様Oさんの紹介で来てくれました(Oさんは「四国お遍路ツーリング」の途中でファネットさんと出会った)。自転車を空輸するための空き箱を差し上げました。
この自転車(Cinelli Bootleg モデル名不明)が凄かった。両手でも持ち上げられないほど重いのです。この積載状態で車重50kgありました。水と食料を積むと更に重くなります。
走行軌跡を見ると海沿いだけでなく内陸部のキツい峠もたくさん走っています。この女の子がこんな重いバイクで峠を越えたのか…凄ぇ… どうやらファネットさん、「荷物を減らす」とか「軽量化」とか全然気にしないようです。スイスも山ばかりなんだそうです。「超ウルトラライト装備でキャンプツーリング(一泊)」とかやってる自分が恥ずかしくなります。
「日本でいちばん美しかったところは何処?」と聞くと「全部」と答えてくれました。嬉しいですね。
「日本でいちばんキツかった道は何処?」と聞くと「長野」と答えてくれました。納得ですね。
バイクの後ろに結わえられた木の板に”be Happy”と書かれていたのが印象的。
「その生き方がちょっと羨ましい。肉体的にも精神的にも同じことは出来ないけれど」とファネットさんに伝えました(フランス語通訳はOさん(上写真の右))。
ファネットさんはいったんスイスに帰国したそうです。ゆっくり休養して、また世界中を走り回ってください。