今日も日本製の優れた製品を紹介します。工具です。六角レンチです。「EIGHT」(エイト)という日本の六角レンチ専門メーカーのツールです。
スポーツ自転車の整備と言えば六角レンチ。お店のピットでもいちばん出番の多い工具が六角レンチです。17年間、いろんなメーカーの六角レンチをとっかえひっかえ使ってきました。ここ数年はスイスの「PB」というメーカーの六角レンチを愛用していたのですが、昨年から使いだした「EIGHT」の六角レンチがとても良い。というわけでT型レンチを全サイズ購入して作業台に並べました。
「EIGHT」の六角レンチ、何が良いのかっていうと、ほんのちょっとだけキツいんです。
お客様の自転車からパーツを外すとき、特に気を付けるのがボルトの頭をナメることです。しかしお店にはいろんな状態の自転車が入庫してきます。ボルトが固着して緩まなかったり、ボルトの頭が錆びだらけだったり潰れかけていたり、ボルトが斜めにねじ込まれていたり、アルミ製の柔らかいボルトだったり… ここでボルトの頭をナメちゃうと作業時間が数十倍に膨れ上がってしまいます。それは避けたい!
「EIGHT」を初めて使ったとき、まず感じたのは「あっ、ちょっとキツい」という感触でした。レンチを差し込むのがちょっとキツいけどボルト頭にグッと入る。そしてボルトをクイっと緩められる。レンチの硬さも良い感じです。このキツさと硬さが固く締まったボルトを緩めるときの安心感・信頼感に繋がります。すぐに「EIGHT」を気に入りました。
作業ピットですぐ手に取れる4mm六角レンチを集めてみました。4mmだけでもこんなにありました。色々使ってきたなぁ… ボールポイントは殆んどありませんね。前述のような理由でナメるのが怖いのでボールポイントはあまり使わなくなるのです(無いと困るけど)。
「EIGHT」が気に入った今、次に欲しいのはソケットです。トルクレンチで使いたい。
良い工具なので販売用にも仕入れました。最も良く使う4mmと5mm、そしてナメやすい小さなサイズ2mmと2.5mmです。御自分で整備をする方は是非どうぞ。