今月号のサイスポは南房総のお勧めルートが6ページを使って紹介されています。千葉県サイクリング協会や内房レーシングさんが考案したルートのようです。
このうち「万葉の里発 素掘りトンネル巡り」というルートに着目しました。木更津~君津~大多喜と回り、養老渓谷周辺の素掘りトンネル群を巡る65kmのコースです。これは面白そうだ。
このコースをちょっと改編させて頂き、距離90kmに延伸してみました。起点を市原にずらし、通過する素掘りトンネルをちょっと増やし、終盤は林道音信山線を越えて帰ります。今日はこのルートを走ってきました。良さげな道だったら来年のサイクリングイベントで使ってみよう。
朝9時半にスタート。お天気は曇り時々晴れですが無風なので寒くない。
前半はひたすらに南下して養老渓谷を目指します。横田~小櫃~久留里~亀山湖と繋ぐ、見覚えのある道が続きます。順調に走って12時頃に中間地点の七里川を通過。ここからいよいよ素掘りトンネル群が現れます。
トンネル、いっぱいありました。潜った素掘りトンネルは全て写真に収めて帰りました。
“素掘り”とは”手掘り”のことだそうです。これらのトンネルが本当に手で掘ったものかは定かでないですが、壁面がデコボコの”素掘りっぽい”トンネルは19個ありました。おそらくこの周辺、もっとたくさん素掘りトンネルがあるでしょう。
上総の素掘りトンネルで一番有名なのは養老渓谷の二層式トンネルですね(写真上)。休日に来ると観光客が大勢いますが今日は誰もいませんでした。
次に有名なのが「永昌寺トンネル」です(写真上)。「観音掘り」と呼ばれる五角形のトンネルで知られています。ここは昨年冬の紅葉ツーリングで皆さんと走りました。
どのトンネルも人の往来は少ないようで、トンネル内もアクセス路も荒れています。未舗装だったり、落ち葉・小枝・落石だらけだったり、舗装もガタガタだったり、ぬかるみグチョグチョだったり… バイクは泥だらけになりました。
素掘りトンネル、ひとつひとつ個性があって面白いです。暗い森、無人、照明なし、荒れた路面、水がポタポタなどで最初は不気味に感じますが、だんだん慣れてきちゃいます。
上の写真のは二連トンネルのあいだが吹き抜けのようになっていて何だか居心地良い。長いあいだここに佇んでいました。
こんな感じで素掘りトンネルをたっぷり楽しんだら、残りの行程はあと20km。走り慣れた音信山林道を越え、15時頃に起点にゴール。
なかなか面白かった。お勧めのルートです。野生動物にもいろいろ会えます(狸・小鹿・猿に会った)。ロードバイクで行く人はグラベルタイヤに履き替えて行ったほうが良いでしょう。ライト必須です。
サイスポの特集記事によると館山・富浦・千倉方面にも素掘りトンネル群があるそうです。今度はそっちも行ってみよう。