話題の新型コンポ｢シマノ/Dura-Ace R9270系｣、当店でのインストール第一号はお客様Wさんの｢S-Works Tarmac SL7｣でした。今回はホイールも含めたフルキットでの載せ替えを御依頼いただきました。毎度ありがとうございます。

初回キットは写真のようなカッコ良い化粧箱で入荷しますが、即行で箱から出してバイクに載せ替えです。
新型Dura-Ace、私も触るのは初めてなのでお勉強も兼ねて作業させて頂きました。9月の新製品発表会での解説動画をもう一度見返しながら作業を進めます。
やはりセミワイヤレスは作業がラクです。特にこのターマックSL7はハンドル～ヘッド～フレーム完全内装なので、前三角のワイヤレス化はメカニックとしては有難い。”ジャンクション”とか”ワイヤレスユニット”など余計な中継パーツが無くなったのも嬉しい。しかしSRAM/eTapの完全ワイヤレスを知ってしまった私は後ろ三角の配線も煩わしく感じてしまうのでした…

多段化するたびに変速調整がシビアになる外装変速機ですが、新型Dura-Aceのリア12速はすんなりと調整が済みました。自動でトリム動作するDi2であることと、｢フロントインナー×リア11～12段目｣は封印、という2点のおかげかもしれません。

視覚的に｢新型｣をいちばん感じ取れるのがクランク形状です。御来店のお客様方がいちばん興味深げに見ていくのもクランクの形でした。皆さん｢カッコ良い｣と高評価です。
油圧ディスクブレーキのブリーディング作業は従来と変わらない印象です。
ちなみにこの｢フルコンポ＆ホイール(C50クリンチャー)｣の組み合わせで、工賃込みで税込み65万円です。

販売店としては組み立てるだけでなく実走行で使ってみたいです。変速動作と微調整、ブレーキの効きと鳴き、STIの握り心地、ディレーラー用バッテリの持ち、STI用バッテリの持ち、スマホやパソコンとのインターフェース、各種スイッチの拡張、耐久性、トラブル対応など長期テストしておきたい事はいっぱいあるのです。だけどいま当店にはこのコンポを載せられるようなフレームが無いんですよ。デモ車導入は検討中です。
R9270デュラエース、現在、即納可能なセットが1組ございます。是非どうぞ。