お客様IさんのSpecialized/Roubaixです。一年目5000kmのオーバーホールでお預かりしました。
今回は通常のオーバーホール作業のほかに、タイヤとホイールを1セットご注文頂きました。650Bの手組みホイールと1.5″幅のグラベルタイヤです。
写真上が「700×28cタイヤ & カーボンディープリムホイール」の状態、写真下が「650B×1.5″タイヤ & アルミワイドリム手組みホイール」の状態です。私が1台のロードバイクで「700c細いタイヤ」と「650Bチョイ太タイヤ」を履き替えて遊んでいるのを見て、Iさんが「同じのを作ってくれ」と御依頼くださったのです。舗装路を高速巡行&長距離ツーリングするときは700cで、ダート林道で遊ぶときは650Bで走ります。
このような「二足の草鞋バイク」はどんなロードバイクでも出来るわけではありません。①ある程度太いタイヤが履けるフレーム&フォーク、②ディスクブレーキロード、この2点が条件です。これさえクリアすれば”1台で二度おいしい”ロードバイクに変えられます。
なお「タイヤを太くすればパンクしない」と考えておられるお客様が未だに多いですが、タイヤを太くしてもパンクのリスクは殆んど減りません。パンク回避は期待しないで下さい。あくまでも走るフィールドを変えて楽しむための650B化です。
フレームの強度? 大丈夫でしょう! 体重80kgのじて吉がS-Works Roubaixにキャンプ装備満載でダート林道をドカドカ下る、ってのを何年もやってましたから…
下の写真は私の今の愛車「Cannondale/Topstone」です。右が650B×1.75″タイヤ、左が700×28cタイヤの状態です。700cのときはエア圧カンカンで軽快感を楽しみ、650Bのときはエア圧を目いっぱい下げて砂利道グリップを楽しんで走っています。「俺のロードバイクはどんな道も走れるんだ」と思いながらツーリングルートを考えるのは楽しいし、そのルートを走っているときももっと楽しいですよ。梅雨明けが待ち遠しいですね!