昨年あたりから、シマノのロードバイク用油圧ディスクブレーキにオイル漏れの症状をときどき診るようになりました。オイル漏れはSTIレバーから起きるケースが殆んどで、キャリパー側からのオイル漏れはまだ見たことがありません。シマノの油圧ディスク用STIレバーは(他社に比べると)完成度の高い製品です。しかしMTB用ブレーキレバーにはオイル漏れなんて滅多に起きないので、ロードバイク用の油圧ディスクブレーキレバーはまだまだ発展途上のパーツだと思った方が良いのかもしれません。

昨日、私のSTIレバーもとうとうオイル漏れを起こしました。しかし私のST-RS685は昨日まで6年半も使いましたから｢耐久性云々｣では責められません。むしろ｢今まで良く頑張った。お疲れさま｣と褒めてやりたい。この私のST-RS685にはロードバイク用油圧ディスクのブリーディング作業を教わり、試乗車に付けて多くのお客様に触って頂き、私もサイクリングでたくさん遊ばせて貰いました。今までありがとう。だけど残念ながら交換です。という訳でデモ車のS-Worksルーベは現在走れない状態です。

STIレバーからのオイル漏れは、ブレーキオイルがポタポタ垂れるような症状ではなく、ジワ～ッと滲むように漏れてくるので判り難いです。また、ブレーキが全然利かなくなるのではないのでなおさら判り難いです。ブレーキレバーの握りしろが急激に深くなり、その症状がブリーディングしても繰り返すのであればオイル漏れが疑われますのでショップに診てもらって下さい。
残念ながらオイル漏れしていたらSTIレバーまるごと交換となります（ダイアフラムの交換だけで治った症例が一度だけあった)。油圧ディスク用STIレバーは価格が高いうえ、ここ最近は卸元で欠品ぎみなのでお客様には御迷惑をおかけしますが御理解ください。
さて私のS-Worksルーベはどうやって直そうかな…