19/12/21

カーボンは熱いうちに打て




お客様Hさんの「Lapierre/Xelius」です。いま2度目のオーバーホール作業を終えました。
今回は通常の整備作業のほかに特注パーツを依頼されました。カーボンドライジャパンの「クラックセーブ」という製品です。カーボンのプレートを好みの形に曲げて、自転車の保護したい箇所に貼り付けるのです。
Hさんのラピエールはもともとチェーンステー前端にアルミ製保護プレートが貼ってあったのですが、チェーンが外れた時に剥がれてしまいました。この剥がれてしまったアルミプレートの代わりに「クラックセーブ」を貼ります。当店で「クラックセーブ」を施工するのは今回が初めてです。
自転車の患部をきれいに拭いて脱脂し耐熱シートを貼っておきます。カーボンプレートをオーブンで加熱し、柔らかくなったら自転車の患部にあてて成型します。冷めて硬くなったら両面テープで自転車に貼り付けて完成です。
…と書くと簡単そうですが1回失敗してやり直しました。カーボンプレート、熱で柔らかくなってもすぐにコチコチに固まってしまうのです。成型はスピード勝負でした。
なお「クラックセーブ」は割れたカーボンフレームの補修材ではありません。フレームを外傷から保護する目的の小さなカーボンプレートです。一ヶ所¥4,200で承っております。是非どうぞ。

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