19/08/02

Di2の漏電診断



時々起こるDi2のメカトラブルの中でも特に厄介なのが”漏電”です。「バッテリがすぐに上がってしまう」というトラブルが時々持ち込まれます。
この”漏電”、原因箇所を探るのが大変なのです。ショップ用Di2診断ツール「SM-PCE1」(写真上右)では漏電の診断が出来ないのです。今までの診断方法は、「FDのDi2接続を外して数日放置」→放電→充電→「RDを外して数日放置」→放電→充電→「右STIを外して数日放置」→放電しない→「漏電の原因は右STIだ!」、という具合に患部を探っていました。時間がかかる… 
しかし今回、新しいツールがシマノから発売されました。SM-PCE1の後継機「SM-PCE2」(写真上左)です。このPCE2は漏電の診断が可能となったのです。これは嬉しい! 診断作業が格段に速くなる! さっそく当店にも導入しました。
なお漏電原因が特定できても、そのパーツの漏電を修理することは出来ません(シマノに「無理です」と言われたことがある)。残念ながらユニット交換となります。
またPCE2は販売も出来ますが、定価2万円もするので個人で購入するのはちょっと難しいですね。Di2システムをお使いの方で「バッテリの放電が早いな」と感じた方は診断しますのでバイクをお持ちください。

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