工具を挿すホルスターは、私の好みに合うものがなかなか売っていなくて長年困っていました。ホムセンに行くと沢山の種類が売ってますが、どれも大工さん向けに作られたもので自転車屋の工具挿しにはイマイチなのです。今まで買った工具ホルスターは十数個に上りますが、まだ好みのものには出会えていません。
…という不満をお客様Iさんに言うと｢作れるよ｣という返事が!　Iさんは小径車魔改造集団｢暗黒技研｣のメンバーで、個人的には｢Itaru Design｣の名で革細工・木工細工もやっているクラフターです。過去にも当店オリジナル本革キーホルダーや私の作業椅子を作って貰ったことがあります。
ホルスターの仕様を伝えました。必ず携帯したい工具はコレとコレとコレ。いちばん大事なのは六角レンチ。各サイズの六角レンチが挿せて抜け落ちないのが欲しい。腰から簡単に脱着できるベルトクリップだと嬉しいな。等々…
待つこと半月、素晴らしい逸品が出来上がってきました!　先週から10日間ほど使いましたが、私の希望を全て叶えたホルスターでした。というか期待以上の出来栄えです。特に六角レンチを収めるパーツが秀逸。レンチを挿すときのスコッという感触が気持ち良い。その他の工具を挿す穴の大きさも絶妙。パーツが分離してメンテナンスできる仕組みも凄い。そして中央には”じてきちくん”がエンボス加工で浮き出ています。
…とサラッと書いてしまいましたが、このホルスター、実は製作工程が凄かった!　詳しくはIさんのブログを見て下さい。
Iさん、ありがとうございます。これは全国の自転車屋に自慢できる工具挿しですよ!　大事に使わせて頂きます!