18/10/01

ブレーキオイルのフラッシング

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“フラッシング”というのはクルマの整備用語です。エンジンオイルの交換の際、いったん洗浄目的のオイルでエンジン内を洗い流してから綺麗なエンジンオイルを充填する作業です。今回はこれと同じような作業を自転車のブレーキオイルに行いました。
お客様Iさんのシクロクロスバイクです。「ブレーキホースを短く詰めたい」との御依頼を頂いたので、ホースを切り詰めてブレーキオイルのエア抜き作業を行ったところ… うわっ! 汚ったねぇ! 真っ黒なブレーキオイルが出てきました。
シマノの油圧ディスクブレーキのオイルは薄いピンク色です。古くなると黄色っぽく変色し、更に劣化すると透明になりますが、Iさんのバイクのオイルはブラックコーヒーのように真っ黒でした。シリンダーやピストンやホース内のスラッジが汚れの原因と思われます。汚れたオイルを全て抜き出し、綺麗なオイルを注入する、という作業を数回繰り返してユニット内のブレーキオイルを綺麗なものと入れ替えました。
こんなに汚れたブレーキオイルは初めて見ました。レースで酷使して普通の人よりも乗り方の激しいIさんのシクロクロスバイクですが、納車してから1年余りでこんなに汚れてしまうとは驚きです。シクロクロスとMTBのレースで表彰台の常連になりつつあるIさん、ブレーキオイルだけでなく他のパーツも痛みが激しいです。レベルの高いレースを戦うお客様のバイクを整備させて頂くと、私もいろいろ勉強になります。

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