油圧ディスクブレーキを使っていると、ブレーキレバーを握っても手応えが無くなってしまうことがあります。レバーの引きしろが長くなり握った感触がスカスカになる症状です。これを「エア噛み」と言います。エア噛みの原因は文字通り「空気」です。
油圧ディスクブレーキの内部はレバーもホースもキャリパーもブレーキオイルで満たされて空気が入っていない状態が理想なのですが、完全完璧に気泡を抜き切ることはどうしても困難なのです。使用しているうちに湧き出てくるオイルの中の空気分や、ブレーキオイルを注入するときに混入した空気が原因です。
エア噛みが起きるかどうかは事前には分かりません。私のグラベルロードは1年以上激しく使いましたがエアが噛んだ症状は全く現れません。しかし納車してから1年の間にエア抜き作業を2回行ったお客様のバイクもありました。
エア噛みの症状が出たらショップにお持ちください。ブレーキレバーに浮いてきた気泡を抜いて、代わりにオイルを入れてあげれば直ります。シマノの油圧ディスクブレーキなら作業はとても簡単で、すぐ作業に掛かれれば15分くらいで終わります(写真下)
ロードバイクのディスクブレーキはまだまだ抵抗を示す方が多いですが、要点を押さえれば便利で簡単で安全な道具です。新車購入の際はディスクブレーキロードも選択肢に入れてみて下さい。