昨日の日記に書いたとおり、自転車用GPSマップのお勧め商品「ユピテル/アトラス」が販売終了してしまいました。これに代わる商品として「wahoo ELEMNT」というサイクルコンピュータを紹介します。
私がお勧めできる自転車用GPSマップの条件は「①低価格」「②地図が見やすい」「③操作が単純」「④設定変更も簡単」「⑤パソコンで作ったルートの転送も簡単」「⑥半日ライド2回分のバッテリ持続時間」「⑦サイコンとしても使える機能」といった点です。先月から約1ヶ月間、この「エレメント」をテストしてこれらの点を確認しました。
①価格:アトラスよりちょっと高いです。私の使っている「エレメント」は\40,830、ひと回り小さい「エレメント ボルト」(写真下)は\32,830です(税込み、当店価格)。しかしGarminシリーズより断然安い!
②地図:純粋に「道を見る」ことに特化した地図表示です。液晶は白黒で、地名やランドマークなどは表示されませんが、パッと見て一瞬で道が判断できる地図です。拡大・縮小は脇のボタンでワンタッチ操作。
③操作:本体の操作は6つの外装ボタンで全て行います。タッチパネルは使いません。グローブをしていても操作しやすい。操作手順は単純で直感的に行えます。
④-1 初期設定:これはちょっと面倒です。初期設定にはスマホとWi-Fi環境が必要となります。予めスマホに「エレメント」用のアプリをインストールしておかなければなりません。日本地図も最初は入っていません。ダウンロードして本体に転送します。
④-2 設定変更:表示項目設定や走行ログデータ管理なども全てスマホから行います。本体とスマホをBluetoothで接続しておくと設定内容がすぐに本体に反映されます。
⑤-1 ルート転送:「ルートラボ」で作ったGPXデータの転送は幾つか方法があるようですが、「エレメント」をパソコンに直接USB接続してGPXデータをコピーするのがいちばん簡単だと思います。ただしGPXデータをコピーした後に、必ずスマホと同期をとらないとそのルートは使えません。
⑤-2 ルート表示:走行予定ルートは太い矢印で記されます。走行中に一瞬見ただけで進路を判断できる分かり易い表示です。予定ルートを外れるとビープ音とインジケータが教えてくれるのは便利ですが、GPS誤差で少しルートをずれただけでもビープ音が鳴るのはちょっと鬱陶しい。
⑥バッテリ:持続時間はカタログ公称16時間、実使用では約14時間でした。充分でしょう。
⑦サイコン機能:サイクルコンピュータとしての機能はほぼ完璧に備えています。ANT+規格のセンサーに対応し、スピード・ケイデンス・心拍はもちろん、ペダリングパワーやDi2情報も表示可能。高度・斜度・気温など位置情報も多彩。スマホとBluetooth接続しておけば電話やメールの着信も教えてくれます。
「アトラス」に比べると若干操作が複雑で高く、スマホの併用が前提といった制約はありますが、Garminより操作は単純で安いです。「手軽なGPSマップが欲しい」という方にお勧めします。