｢鈍行｣っていう自転車ではありません。Surlyの｢トラベラーズチェック｣です。9年前にお買い上げ頂き、今回、数度目のオーバーホールを実施しました。｢傷だらけ・凹みだらけ、だけどしっかり整備されている｣という良い感じのヤレ具合を醸しています。
オーナーのIさん、今回のオーバーホールでは｢リアホイールの組み直し｣も御指示くださいました。9年前に手組みしたリアホイール、どきどきスポークが折れるようになってきたので改めて組み直しです。更にIさん｢鉄の13番で｣と御指定です。｢鉄の13番｣とはスポークの番手のことで、スチール製でいちばん太いスポークって意味です。
スポーツ自転車の手組みホイールでこのような御指定を頂くのは初めてです。多くの方は｢DTのバテッドのいちばん細いので組んで」とか｢Sapimのエアロの軽いやつで組んで」などとスポークを指定します。硬くて錆びにくいステンレス製の、なるべく軽い細いスポークをお望みの方が多いのです。
｢鉄の13番｣はママチャリの修理に使うスポークで重いけど丈夫です。Iさんがこの自転車に求める使途が垣間見えます。細かいこと気にせず、たくさん走ってください!　また2～3年後にオーバーホール、お待ちしております。