日頃のテキトーな言動が災いして、お客様方(特に常連の皆さん)が私の言葉を信用してくれないことが多いです。私がよく言っているのが「自転車は軽量化が過ぎると平地で進まないバイクになってしまう」ということですが、この言葉がなかなか信じて貰えません。「軽けりゃ軽いほど速い自転車になるだろ」と皆さん考え、大枚叩いて軽量化してくれます。しかしあまりに軽すぎると登り坂や発進では有利でも、平地巡航では本当に進まないんですよ。自転車メーカーは決してそんなこと言いませんが…
先日、お客様Kさんは長年乗ったAnchor/RFX8を引退させ、超軽量フレームに載せ替えました。装備重量で6kg台の超軽量な新車に乗り換え、ひとっ走りしてきたKさんに「どうでしたか?」と聞くと、「テンチョーの言ってたことが分かったよ、何だか平地で全然スピードが乗らないよ」と期待外れの表情のKさんです。やっと分かってくれましたか…
…というわけでAnchor/RFX8の現役復帰が決定です(写真)。古いパーツとホイールを付けて復活させました。Kさんが長年慣れ親しんだポジションと乗り味のバイクです。平地ステージやのんびりサイクリングはこのRFX8、登りステージは新車の軽量バイクと上手く使い分けてください。
超軽量バイクもスキルを積めば平地で速く走らせられます。高ケイデンスを維持し、トルクをかけ続けられる脚力をつければ超軽量ロードバイクは強力な武器になるでしょう。2台のロードバイクでトレーニングを積み、上手に乗り分けてサイクリングを楽しんで下さい。そして皆さん、ちょっとは私の言葉を信用してください!