お客様NさんのRidley/Fenixです。異音の診断のためお預かりしました。｢ハードブレーキングしたときのリムからの音が気になる｣とのことです。実際に走ってブレーキをかけないと診れない症状なので、今朝はこのRidleyで40kmほど走ってきました。
｢異音を診て欲しい｣という御依頼は徐々に多くなっています。自転車はとても静かに走る乗り物なので、ホンの小さな音でも気になってしまう方が多いのです。異音の診断依頼については誤解も多いのでここできちんと説明しておきましょう。
①料金
異音対処の料金は幾らかかるか全く分かりません。しかし安くはありません。交換パーツ代・パーツ交換工賃・調整料のほかに、私が実走して診断する行程にも料金がかかります。この実走診断料が高いです。基本的には30分/\4,000を設定しています。何故こんなに高いのか? 保険料も含んでいるとお考えください。実走すれば落車や事故でお客様の自転車を壊してしまうことも当然考えられます。このときの修理費も考慮した料金です。また実走診断は営業時間外(早朝)に行うので時間外料金も含みます。更に｢どのくらい走れば異音原因が特定できるのか｣もやってみないと分かりません。数分走れば解決する場合もあれば数時間走っても分からないときもあります。なお、当店で販売した自転車については実走診断料金は無料です。
②診れない自転車
前述のように実走診断中に事故などでお客様の自転車を壊してしまうことも有り得ます。このためあまりにも高価な自転車や、希少パーツを使った自転車や、フルオーダーメイドバイクなどは異音対処の御依頼をお断りする場合もあります。御了承ください。なお、当店で販売した自転車についてはどんな高級車でもしっかり診させて頂きます。
③納期
異音対処は時間がかかります。異音が消えるまで｢実走(診断)→対処(修理)→実走(検証)｣を繰り返すので”納期不明”です。ここ数日のように悪天候が続くと実走診断できないので更に納期が延びます。
④結果
｢消せない異音｣もあります。御理解ください。

NさんのRidleyは当店でお買い上げ頂いた自転車なので実走診断も調整も無料です。ブレーキに調整を施し、明日の朝、再度走ってみます。ブレーキの音、静かになると良いな…