カンパニョーロのコンポの載せ替え依頼を頂きました。毎度ありがとうございます。オーナーのMさんは少数派のカンパ使いの一人です。
カンパ派の皆さんに共通しているのは｢ロードバイクの美しさにとても拘る｣という点です。皆さん細かいところまで気を配って愛車を綺麗に仕立てあげます。
Mさんのバイクを組むときもちょっと気を付ける点があります。アウターケーブルに印字されている｢Campagnolo」｢ULTRA-LOW FRICTION｣という文字が、車体を横から見たときにはっきり見えるようにケーブルをきれいに横向きに揃えたい、というのがMさんのお好みなのです。性能には全く影響しないけど細かい見た目がつい気になってしまうカンパユーザーらしい拘りポイントです。気持ちは分かります…
｢そんな作業は簡単｣と思うのですが、これがいざ作業してみると以外に難しいのです。箱に丸めて入れられていたシフトケーブルにはクセがついており、バイクに張るときに思い通りの向きに沿わせられないのです。”カンパニョ～ロ”っていうだけあってニョロニョロとウナギみたいにケーブルをくねらせて抵抗し、”Campagnolo”の文字がなかなかこっちを向いてくれません。安請け合いは禁物ですね…
絶対性能や価格だけでは語れない、使い込むほどに特別な想いが込められてゆくのがカンパのコンポです。アナログな操作感と所有感をお楽しみください。