16/03/17

まんじゅう型

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今までありそうで無かった新製品を紹介します。TNIのスプロケット「アルミコグ シルバー」です(写真左)。歯数は12-28Tです。
比較のためシマノの11-28Tのスプロケを右に置いてみました。従来のスプロケはこのように富士山型です。頂上部から中腹部までのトップ側の歯数が11-12-13-14-15Tと密度が濃く、山のすそ野のロー側に行くに従って19-21-23-25-28Tと広くなってゆきます。しかし左のTNIの新製品スプロケはロー側の歯数のほうが24-25-26-27-28Tと密度が濃い、中腹部が膨らんだ饅頭型です。我々一般サイクリストが多用するロー側の歯を充実させた構成となっています。ロー側を使っているときも一定のケイデンスを保ちやすく、辛いヒルクライムでリズムを崩さず登れます。
大きい歯がこんなにたくさん入っていると重そうに見えますが、非常に軽いスプロケです。実測163gしかありませんでした。右のシマノ”105″のスプロケは実測277g、100g以上軽いのです。軽さの秘密は材質と構造です。このスプロケはアルミのインゴットから削り出しで作った一体成型なのです。
しかし欠点も二つあります。まず高価格、\19,440(当店価格)もします。前述のように手の込んだ造りなので高価いです。シマノ”105″スプロケの4倍以上もします。そして短寿命、柔らかいアルミ素材なので耐久性は低いです。チェーン注油を怠らず、チェーン交換をケチらず、各歯をまんべんなく使うことで寿命を延ばせるでしょう。
「ロー側の不自然なワイドレシオがストレスだった」という方には是非おすすめの商品です。

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