クランク交換の御依頼を頂きました。女性のお客様Aさんのロードバイクです。交換したクランクは「Dixna」というブランドの「La Crank」という製品で、このクランクアームにシマノの歯を組み合わせています。ポイントはこの歯の大きさ(46-30T)とクランクアームの長さ(160mm)です。
通常、シマノ製のダブルギアのクランクセットを使う場合、歯数は最も小さいもので46-34Tとなります。しかしAさんは「インナー34Tでは登り坂が辛い。もっと軽いギアが欲しい。だけどトリプルギアにはしたくない」と考えていました。この「La Crank」ならインナー30Tの極小ギアが付けられます。今回はシマノ製のトリプルギア用の30Tチェーンリングを使いました。登り坂、マイペースで登ってください。
また、シマノ製のクランクセットだと、クランクアームの長さは最短で165mmとなります。小柄な女性の場合「これでは長すぎる」と感じている方も多いようです。この「La Crank」は最短で140mm、最長で170mmと日本人に合わせた長さを幅広く用意しています。Aさんは160mmの長さを選びました。これでクランクが回しやすくなりますね。
サイクルスポーツは欧米を土壌に発展してきたスポーツなので多くのパーツが大柄な欧米人向けに作られており、小柄なアジア人には使い難いものがまだまだ多いです。この「Dixna」というブランドは今回紹介したクランクだけでなく、ハンドル・ステム・サドルなどのフィッティングパーツを中心にアジア人向けに設計したものを作っているユニークなブランドです。「いま使っているパーツが大きくて身体に合わない」とお困りの方はぜひ御相談ください。