ホイールの組み換え作業を御依頼いただきました。フルカーボンクリンチャーホイールをバラして、カーボンリムをアルミリムに交換です。何故、アルミ製のリムに換えてしまうのか? カーボンリムが破損してしまったからです。
「中華カーボン」の俗称で呼ばれる中国製無名ブランドのカーボンホイールが通販を中心に出回っており、価格が8万円前後と非常に安いことから購入される方が増えています。しかし安いのには理由があります。耐久性に難ありです。
写真のリムは、使用期間は1年弱、走行距離は4~5千kmほどで逝ってしまいました。峠の下りを滑走中にリムに異変を感じたとのことです。見るとリムのエッジが膨張し、カーボンの積層が剥離しています。ブレーキの熱とタイヤの内圧にリムが耐えられなかったのでしょう。恐いのは前輪も後輪も同時にリムがこの状態になってしまったことです。ダウンヒル中にタイヤのビードが外れたりチューブが破裂しなくて良かったです。当店のお客様には他にも中華カーボンホイールを購入した方がおられますが、こちらも早々にリムが壊れました。
以前、当店でも無名ブランドの中華カーボン製品(シートポストとドロップハンドル)を扱いましたがもう販売していません。やはりしっかりと耐久テストされた製品でないと不安です。
名の知れたブランドのフルカーボンホイールは20万円以上するものばかりですが、耐久性にも走行性能にもトラブル時の補償対応にも自信を持っています。有名ブランドのホイールの価格は、ネームバリューだけでなく長年培ったノウハウが性能と安全に表れた価格なのです。
…というわけで!! フルカーボンディープリムホイールをお買い求めの際は、当店在庫のロヴァールとFFWDを是非どうぞ!!