土曜日の日記で紹介したI川さんの「S-Works Epic」は、MTB好きが嬉しくなるようなエマージェンシーツールキットが付属しています。スペアチューブ、タイヤレバー、インフレーター、CO2ボンベの4点が収まるコンパクトなケース。専用設計の折り畳み工具。フォークコラムに仕込まれたチェーン切り。そして二つのボトルケージ。スペシャライズドはこれらのEpic専用装備をまとめて「S.W.A.T」と名付けています。
S.W.A.T.は「Storage Water Air Tools」の略だそうです。アメリカの警察の特殊装備部隊の名称に重ねてカッコつけてるんだと思いますが、仕込みナイフのようなこれらの装備はバイクのオーナーを楽しませてくれること請け合いです。
カットケーキ型の小さなケースにスペアチューブなどを収めたパンク修理キットはボトルケージとダウンチューブの台座に固定します(写真上)。2本のボトルケージのあいだの狭い隙間を埋めるように配置され、MTBの小さな前三角の限られた空間を上手く使っています。
折り畳み工具は質感の高い逸品(写真中)。リアサスペンションの付け根に収納します(写真下)。「こんなところに入れといたらダート走行中に落っことすんじゃないか」と心配になりましたが、スペシャライズドの担当者さんは「大丈夫です、落っこちません」と自信を持っていました。
ヘッド部に隠されたチェーン切りも、パンク修理キットも、携帯工具にしても実際に使う状況が起こらないことを祈りますが、こんな装備が自分のバイクに仕込んであると思うと楽しくなります。スペシャライズドの技術者の遊び心が垣間見れるギミックです。