一昨日・昨日と、写真のお客様の自転車で走りました。「変な音がする」とのことでお預かりして診させて頂いたのです。今回は数分間走らないと異音が出てこないケースだったのです。
異音の原因を探るコツですが、音が聞こえる箇所にばかり気を取られない方が良いです。自転車のフレームはパイプを繋ぎ合わせたものなので、音が共鳴して全く関係ない箇所から音が聞こえる場合が多いです。どんな音で鳴るかを聞くとともに、漕いでいるときに鳴るか脚を止めても鳴るか、どのギアに入れても鳴るか特定のギアの時だけ鳴るか、サドルに座っているときだけ鳴るかダンシングしても鳴るか、トルクをかけて漕いだときに鳴るか普通に漕いでも鳴るか、異音が鳴る周期はクランクの回転か車輪の回転かチェーンの回転かなど、様々な使用状況で試して判断しましょう。
また、対処しようのない異音もあります。以前、サイコンのセンサーがマグネットと反応するときの「チッチッ」という微かな音を”異音”と指摘されたこともありました。あまり神経質すぎるのも良くありません。
今回の原因はガイドプーリーからの異音で、注油することで解決しました。深刻なトラブルでなくて良かったです。