オーバーホールのためお預かりしたお客様の自転車です。ヘッドキャップを開けると白い粉がポロポロとこぼれてきました。汗の塩です。
このバイクは納車してから一年経っていません。組み立てたときにはカーボン専用グリスを塗布しておいたのですが、ステムとフォークコラムはかなり固くくっついていました。一生懸命に練習してたくさん走っている方のバイクはこのようになっている場合が多いです。
「カーボンパーツは錆びないので固着しない」と解釈されがちですが、使用状況次第では固着します。以前、カーボン製コラムスぺーサーとアルミ製フォークコラムが完全に固着して、いくらひっぱたいても外れないバイクが入庫したこともありました。
汗が垂れる箇所が要注意です。ブレーキアウターのアルミキャップがフレームのアウター受けと固着しているケースもよく見ます。夏のあいだいっぱい走った人や汗かきの人は時々メンテナンスすることをお薦めします。