ケミカルの｢ヴィプロス｣ブランドから新製品のチェーンオイルが発売されました。｢muon(無音)｣という製品で、ウェット系のチェーンルブです。
開発元の担当者さんが、計測器を使ってその効果を見せてくれました。金属同士で摩擦を起こし、そこにケミカルを塗付したときにどのくらいのトルクまで焼き付きに耐えられるかをテストするのです。ライバル社のチェーンオイルと、このmuonとで実験を行い、自社の製品の優位性を見せつけてくれるわけです。ちょっと意地悪して、当店でよく売れるウェット系のチェーンルブでも実験してもらいましたが、焼き付きに強いのはこのmuonのほうでした。
ケミカルブランドの担当者がお店に来るたびに｢自転車乗りはドライ系チェーンルブを好む、汚れるのが嫌だから｣と伝えますが、複雑な表情になります。性能だけで見ればウェット系のほうが優れているからです。開発元としては汚れ云々よりも、潤滑・耐久・浸透といった、機械油に本来求められる性能の高い製品を薦めたいようです。
ウェット系チェーンルブは、チェーンの各リンクにほんの1滴ずつ垂らして使うのがコツです。ドップリ塗ってもちょっとだけ塗っても効果は変わりないとのことです。塗付量を最小限に抑えれば、汚れが防げて掃除も楽です。
muonは60ml入り、\1430で販売しております。